京の都に入る為の6つの街道にそれぞれ地蔵寺があります
奈良街道大善寺(伏見地蔵) 西国街道浄禅寺(鳥羽地蔵) 丹波街道地蔵寺(桂地蔵) 周山街道源光寺(常盤地蔵) 若狭街道上善寺(鞍馬口地蔵) 東海道は徳林庵(山科地蔵)
ここは奈良街道にある伏見の六地蔵

正式には浄土宗法雲山浄妙院大善寺 そんな舌を噛むような長い名前は誰も口にしません
お地蔵さんは普通は六体並んでます
地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の六道の迷いの世界を表したもの・・・らしい
しかしこのお寺には一体しかまつられていないのは一体なぜなのでしょうか
その昔 地蔵信仰に厚かった後白河法皇(平幹二郎)の命により平清盛(渡哲也)が街道の入口6ヶ所に一体づつ地蔵を分置し「廻り地蔵」と命名 これにより平安から鎌倉時代にかけ六地蔵信仰が盛んとなり更に「六地蔵巡り」の風習が室町時代に始まったのでございます・・・らしい
道標には「ひだり おうばく うぢ みぎ京 うしろクラフトハウス」
そして現在の六地蔵かいわいと申しますと
三川合流ならぬJR、京阪、地下鉄の「三線合流」地点となり パチンコ、病院、スーパー、家電・洋服量販店、焼肉屋、銀行などありとあらゆるものが「六地蔵店」を出店 ある意味庶民の平成版六地蔵巡りが体験できるのでございます・・・